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/強くて優しい、ブランドづくりへの想い。
Ayumi × Kasumi Special Interview
お呼びしたゲストとklarm founder KASUMIが、ものづくりへの想いやバックグラウンドなどを語る対談企画。今回のゲストは、エシカルなファッションブランド「coxco(ココ)」やNPO法人「DEAR ME」などを立ち上げ、ファッション業界への課題解決へと取り組む社会起業家・西側愛弓さんです。...read more
お呼びしたゲストとklarm founder KASUMIが、ものづくりへの想いやバックグラウンドなどを語る対談企画。今回のゲストは、エシカルなファッションブランド「coxco(ココ)」やNPO法人「DEAR ME」などを立ち上げ、ファッション業界への課題解決へと取り組む社会起業家・西側愛弓さんです。
スキンケアブランド「klarm」と、アパレルブランド「coxco」。業界は違えども、ブランドとして、“より健やかな社会を目指す”という意味では、同じ使命を持った仲間でもあります。
愛弓さんは、「服のかたちをしたメディア」をコンセプトに、残布や規格外などの資源を有効活用して展開するアパレルブランド「coxco(ココ)」を2019年に設立。またフィリピンで貧困層の人々が無償で通えるファッションスクール「coxco Lab」を運営されています。
社会課題を真摯に見つめ、より良い社会を目指す2つのブランド代表に、これまでの道のりとこれから目指していきたい世界、そして自身を健やかに保つ秘訣について話を伺います。
ー愛弓さんがブランドを始められたきっかけはなんですか?
ayumi:昔からお洋服がずっと好きで、自分の好きなお洋服を通して社会に貢献できればなと考えていました。大学生のときにフィリピンでファッションショーをしたことが、今この活動に繋がっています。
kasumi:なぜフィリピンでファッションショーを始められたのですか?
ayumi:学生の頃、海外旅行が好きでお金を貯めては様々な国に行っていたんです。そこで、国によってはボロボロの服を着た子どもたちがいるのをみて、好きな服を着てファッションを楽しむことは当たり前ではないんだとショックを受けました。またフィリピンのマニラには数十万人のストリートチルドレンがいると知り、ここでファッションショーをして子ども達にファッションを楽しんでほしいと思ったんです。
kasumi:旅行中にその観点を持ち、そして実際に行動に移されている実行力とパッションが素晴らしいですよね。
ayumi:準備は本当に大変でしたが、ファッションショーを開催したときに、思っていた千倍くらい子どもたちが喜んでくれたんです。ショーが終わった瞬間に子ども達から「次はいつやるの?」と尋ねられて、また絶対にやらなきゃ!と思いました。今でもそのファッションショーの活動は続けていて、11年目になります。
kasumi:写真からも、皆さんの柔らかい笑顔と喜びが伝わってきます。
ayumi:kasumiさんがクレイブランドのklarmを立ち上げられたきっかけもお伺いしたいです!
kasumi:幼少期からアトピーに悩まされていた私に、母が見つけてくれたのがクレイでした。それから社会人になってオーバーワークが続いたタイミングで、またアトピーが再発してしまったんです。そのときに、自分の身体やマインドと肌の関係性、そしてクレイがなぜ自分の肌を救ってくれたのかをきちんと勉強し直したことがブランド設立のきっかけです。
勉強を始めたときは200種類くらいクレイを取り寄せて、自分の身体で実験していました。クレイについて学ぶうちによりクレイの魅力にハマっていき、その後は1対1の対面で、その方に合うクレイを調合してご提案するという活動を始めました。
*旧パッケージデザイン
ayumi:クレイの種類も、たくさんあるんですね。そこからブランドを始められたのは何故?
kasumi:対面での活動を2年くらい続けていたのですが、ありがたいことに予約を多くいただくなかで、予約が回しきれなくなってきたんです。この形態のままだと、肌を救える人数に限りがあるという問題が生まれてきました。そこでお客様から「ちゃんと、ブランドとして確率することを目指してみたら?」というお声もいただき背中を押していただいて、ブランドを立ち上げました。そのときから目をかけてくださったお客さんたちがいるからこそ、今があるのだと思います。
ーブランドを続けていくなかで、迷ったときや、不安なときはどのように気持ちをモチベートされていますか?
ayumi:気合いです(笑)。特にフィリピンでの活動は、チーム全員が「子どもたちのため」と思っているからこそモチベーション高く頑張れるのかもしれません。子どもたちやそのご家族、チームの皆と作り上げたファッションショーを見ていると、こういう景色が見たかったからずっとやってきたんだなって思うんです。大変なことはもちろん多いですけど、やりたいことなので辛くないです。会社員時代の方が辛くてよく泣いていたかも。
kasumi:気合いですよね、わかります(笑)。私も、自分のためだけだったら熱いモチベーションは保てない気がするのですが、お客様しかり事業に関わってくれているメンバーへ恩返ししたい、という気持ちが原動力になっています。
私はブランドを始める前にエステティシャンのお仕事をしていたことがあるのですが、施術中はプライベートな空間。そのときに女性の内なる気持ちを聴くことが多かったんです。人はいろんな面を持っていて、内に秘めたパワーと無限の可能性があるんだなと強く感じました。ブランドを通じて、人の内面を魅力的に引き出せる手伝いができたらと思って活動しています。
ー忙しそうなおふたりですが、普段どのようにリフレッシュしていますか?
kasumi:リフレッシュに旅行することが多いです。移動している時間が大好きなんです。その時間で思考が整理される気がします。旅先では、現地の方と意識的にコミュニケーションをとるようにしています。海外でも現地のエステやサロンにいくのですが、そこで会った女性の方と夜ご飯に行って話を聞かせてもらうことも。その国のリアルな事情を知ることに興味があります。
ayumi:kasumiさんも、凄い行動力です!私は毎日散歩することと、必ず入浴することを心がけています。あとは、最近家にいるときはピアノの音楽を聴いて癒されています。
kasumi:私もピアノの音を聴くと安心します!無心になれる時間って大事ですよね。
ayumi:ずっと考えてしまうからこそ、無心になれる時間はとても大事ですよね。
kasumi:自分がどれだけ考えるかによって事業のスピードも変わってくるので、永遠に考えてしまいます。でも、余白を持たないと入ってくるものも入ってこないということに最近気づきました。
ayumi:わかります。長く走り続けたいからこそ、余白は大切。私もこの1年くらいでそれに気づいて、意識的に休もうと思いました。特に美容の面では、必ず朝夜でパックをするように心がけています。忙しい毎日でも、ちょっと一手間、自分のために何かすることで、自己肯定感もあがります。自分を肯定することができたら、内面も外見もプラスになるかなって。
ーおふたりが今後目指していきたい社会とは、どのような社会ですか?
ayumi:一番目指しているのは「子ども達が公平に明るい未来を描ける世界」ですね。私自身、子ども達に学ばせていただくことが多かったので、子ども達のためになる企画ができればと思っています。今はフィリピンが中心ですが、世界に広げていけたらなと。
現在、子どもが描いた夢のアートを刺繍した製品を作っていて、その子どもには夢の続きを描けるデッサンセットを贈るという活動をしています。これから日本を含めて10カ国ほどで展開できるように準備しているところです。
もちろん社会問題を解決したいという大前提はありますが、「より子ども達が笑顔になる社会」を目指していきたいと思います。
kasumi:私の社会への目標は、敏感肌人口を減らすこと。肌に触れる“ケア”が、やがて社会全体の“ケア”につながる循環を目指しています。
私は、コンプレックスだった肌が変わることで人生の捉え方が変わりました。「触れる」という行為の中に自分と他者をいたわる力が宿ると考えています。スキンケアは自分を大切にする最初の一歩であり、生き方や自己肯定感にも深く関わることだと思っています。
kasumi:今後はklarmでコミュニティのような場所を作り、肌知識を育てていく仕組み作りや、学びや体験の場を作りたいと考えています。私たち一人ひとりが「自分をいたわる時間」を大切にできたら、その優しさは思いやりとなって周りへ返っていくのではないか、と。そう信じて、これからも“セルフケアの循環”を広げていきたいと思います。自己理解と心身の調律を支えることをサポートをしたいですね。
ayumi:究極のゴールは、世界平和ですよね。モノが溢れている時代で、新たに作る必要はないのではとも思うんです。でも、生み出すことは雇用を生み、コミュニティを元気づけ、新たな文化が育つ。だからこそ、私は新たなモノを作るのであれば社会にポジティブなインパクトを与え、現状を少しでも前進させたいと考えています。
kasumi:最後に、klarm journal でお話しさせていただく方に必ず聞いているのですが、ayumiさんの考える「美しさ」とはどのようなものですか?
ayumi:なんでしょう。“強さ”ですかね。強さは優しさだと思っていて、それが美しさになるのではないでしょうか。
kasumi:ayumiさんのお話を聞いていて、まさにご自身を映しているような、説得力溢れるお言葉だと感じました。素敵なお話をありがとうございました!
ayumiさんのブランド「coxco」はこちら。
klarmのブランドサイトはこちら。
Founder & Producer
【Ayumi Nishigawa】NPO団体「DEAR ME」、ファッションブランド「coxco」、フィリピンで貧困層の人々が無償で通えるファッションスクール「coxco Lab」を運営。【Kasumi Mitsuhashi】スキンケアブランド「klarm」を運営。
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一手間によって生まれる静かなひと時が、深く自分と向き合わせてくれる。
自分の肌をあるがままに愛し、労り、向き合う時間。
クレイケアという選択肢によって出会える、新たな肌への可能性を。